デザインフェスタ(Design Festa vol.40)巨大ライブペイント参加

デザフェス(Design Festa vol.40)巨大ライブペイント参加

目標は「楽しんで描くこと」

2014年11月8,9日の2日間、東京ビックサイトで行われたDesign Festa vol.40(デザフェス)の巨大ライブペイントに参加しました。3.6×8.0(m)もの大きな壁への挑戦です。

出場を決めたきっかけは、私が小学生の頃通っていた絵画教室の先生から頂いたアドバイスでした。「小さく描いてばかりいるとつまらなくなる、大きな絵を描いて絵を描くという楽しみを再発見することも大事だよ。作品として完成させる為の絵ではなく、過程を楽しむことで絵を描くことを再発見してごらん。」

デザフェス(DesignFesta Livepaint)に出場しました

目標は「楽しんで描くこと」でしたが、楽しむためにはそのための事前準備が必要でした。ただ闇雲に描くだけでは自分の中に「中途半端」だったという後悔が残ってしまうことはわかっていたので、構図の下絵や描くモチーフの意味、そして自分の精神状態の確認を何度もイメージトレーニング。不安でたまらなかった。

いざ大きな壁を目の前にすると、この大きな壁全部私一人のものだ!早く描きたい!という気持ちが沸騰しました。描いてる時間は本当にあっという間で、体力と時間がずっとずっとあれば良いのにと、心から思いました。見ていてくださった方からも、「楽しそうに描いてる」という言葉をいただけたのが嬉しかったです。自分の背丈の二倍以上もあるキャンバスに向かって跳びはね脚立を駆け上がり、上を見続けてひたすら描き続ける、絵を描くというよりも、一種のスポーツでした。

普段は机に向かってただ黙々と絵を描いているので、絵が仕上がる過程を誰かに観てもらうという舞台は本当に新鮮でした。音楽聴きながら描いていたのですが、途中からイヤホンを外してお客さんの声を聴いてました。何度も私のブースに立ち寄ってくれた人、長時間その場で見てくれた人、写真を撮る人、いろんな人の目を感じて筆を走らせました。特別な時間でした。普段とは異なる「描く作業」だけれど、絵を描くこと自体何にも変わりない。

デザフェス(Design Festa vol.40)巨大ライブペイント参加

制作中に取材もしていただきました、ありがとうございます!

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デザインフェスタのオフィシャルチャンネルに取り上げていただきました。動画一番最後の9:49から始まります。(以前使用していた黒瀬美紗という名前で出ています。)

デザフェス巨大ライブペイント出場を考えている方へ(準備編)

これからライブペイントをやってみる!という方へ向けて、準備したものや画材など書き記しておきます。参考にしていただけたら幸いです。

画材について

今回は主に木炭と墨汁、粉絵の具を使用しました。描いている途中にも「何を使っているのですか?」という質問を沢山いただきました。遠くから見たら水墨画風に見えますね。

デザフェス(Design Festa vol.40)巨大ライブペイント参加 使用画材

デザフェス(Design Festa vol.40)巨大ライブペイント参加 使用画材

木炭は美術の授業でデッサン時によく用いられます。絵の教室で油彩画授業の中で始めて触った時のこと、今でも昨日のことのように思い出します。教室に広がる画材の匂いに混じってこの木炭の匂いがとても温かでした。
2種類計15箱くらい持って来たのですが、消費した木炭は1箱未満でした。以外と木炭って削れないのですね。

デザフェス(Design Festa vol.40)巨大ライブペイント参加 使用画材

当初は全体的に雨のように塗ろうととした粉絵の具。結局最後の縁取りで大活躍しました。
デザフェスのライブペイントで使用する壁は、マットコート紙のようにツルツルしたものではなかったため木炭が描きやすかったです。

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夢中で描いていたら手がこんなことになってました…!

服装

出場する前に一番悩みの種だったのが服装でした。作業着を持っていなかったので、
・木炭をいつでも取り出せるようにしたい(作業ポーチが引っかかるタイプ)
・ズボンではなくスカートで短すぎず長すぎない
・思い切り汚れても気にならない
上の条件にピッタリな服はないかと捜していたところ、ユニクロに良い感じのワンピースを発見できました。11月のデザインフェスタの会場は少し肌寒いですが、ライブペイントは終始動きまわるので次第に汗ばんできます。タオルは必須でした。二日間終わった頃には全身真っ黒、ボタンをとめる部分が破れている等酷い格好になってました。隣の17人ものライブペイントチームの方々は、皆でお揃いの作業着を着てました。

絵のバランスを正しくする方法

大きい絵を描いていると、視野が狭まってくるため全体的なバランスが崩れてきてしまいます。なので、あらかじめ絵の見本を用意します。壁と同じ比率の絵に、上から定規でグリッド線を引きます。本番当日、一番最初にしたのはそのグリッド線と同じ線を壁に印付ける作業から始めました。

デザフェス(Design Festa vol.40)巨大ライブペイント参加

十字が下絵のグリッド線が交差しているという印です。線を元に、絵のパーツの位置を確認しながら描き進めていきます。大体の構図が取れた後、細部を描き込んでいきます。高校の美術の時間、模写をした時にこの手法を学んだのを思い出しライブペイントに活かしました。この作業が予想以上に難航しました、初日の半分くらいかかった気がします。その場で膨らませたイメージを元に描き進めていく手法も面白いのですが、一つの完成図をイメージしながら描き進めていく作業も、それはそれで違った面白みがあると思います。


いきなり大きい壁でのライブペイントに挑戦してみて良かったと思います。小さい壁でのライブペイントですら未経験だったからこそ、今回の経験が自分にとってより一層「冒険」になったからです。アートの道に生きる人達にこそ、この冒険感を是非とも味わって欲しいと思います。
自分のために出場したはずのライブペイントが、予想以上に多くの方から反応をいただけました。完成した絵は取り壊されてしまったけれど、人の心の中に在り続けてくれるのだということ。改めて自分は絵を描くこと、それを届けるのが大好きだということを再確認することができました。物心つく頃から絵を描き続けてきた自分なのだから、絵を描くために生まれてきたのだと、この先証明していけたら良いな。
ライブペイント見に来てくださった方々、見守ってくださった方々、応援してくださった方々ありがとうございました!これからも自分にとって佳い絵を追求していきます。

石井愛紗美